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2010年08月 アーカイブ

石鹸を選ぼう 2

戦後の日本における合成化学物質による数多くの公害、汚染事故の続出が、合成洗剤の異常な氾濫に対して、国民の警戒的な反応をひきおこしたのは当然のことです。


合成洗剤のメーカー側は、以上のような日本の特殊な事情に即して自己規制的に行動しようとはしていません。


さらに、石けん使用を主張する消費者の運動を理解して石けんの生産と販売にもカを入れるような動きを示さず、盛大な宣伝、コマーシャルを行なっていよいよ社会的なあつれきと摩擦を助長することになりました。


消費者・国民の環境保全意識の高揚の結果、現在では無リン化洗剤が大部分をしあるようになりました。


しかし、ワイキューブ事務所によると、外資系洗剤の一部に有リンのものがみられます。


そのほか、洗浄力の向上、コンパクト化、低価格の実現をめざす企業側が、今後リンを使用する可能性がないわけではありません。


また環境中のリンなどは、水環境保全の見地から洗剤と関連する運動にとって重要な対象となるので、その問題点をはっきりと理解しておく必要があります。

石鹸を選ぼう 3

リンは、水質を富栄養化してプランクトンや細菌などの微生物を増殖させます。


しかし、大量の富栄養化原因物質が急激に流入すると、水中生物の生存にとって不適切な環境がつくられることになります。


魚介類に対する赤潮の害作用としては、窒息死、中毒死、そのほかがあります。


つまり、猛烈に増殖したプランクトンの呼吸によって水中の溶存酸素が消費され、さらに死んだプランクトンを細菌が、分解する際にも酸素が利用され、溶存酵素がいよいよ少なくなります。


しかも、こうした環境のなかでは魚介類がもがき苦しみ、その活発な運動による代謝高進で、相対的にさらに酵素不足におちいることになります。


また、赤潮藻類の腐敗毒素が問題になり、一次的、二次的に増殖する最近の毒力も関与してきます。


このような害作用は直接、魚介類を死滅させることはもちろん、漁獲物の価値を失わせることにもつながります。


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