石鹸を選ぼう 6
現在、浄水処理で普通に実施されている塩素処理によって、水中に溶存している有機物質と塩素が反応して、有機塩素化合物(トリハロメタンなど)が新たに生成することが明らかにされました。
しかもこれら諸物質は、実験動物での調査から生理活性の阻害や発ガン性を有する恐れがあることも指摘されています。
このように今後さらに検討されるべき未知、未確認の影響については、現段階でいたずらに憂慮するよりも、汚染や富栄養化による原水質の悪化を防ぐために全力を尽くすことが肝要であることは、いうまでもないことでしょう。
ともあれ、少なくとも現時点で、富栄養化によす水の異臭化や美観の低下だけが問題ではない点に注目しておく必要があることは確かです。
この意味でも、河川に流入するリンの削減は大きな課題であると思います。
リンの供給源としては、かつて琵琶湖の場合には、合成洗剤がその20%を占めたほか、残りは工場、家庭の排水や屎尿などが占めていました。
日本のように大部分が軟水の地域では、やはりできるだけ石鹸を使用して、排水中のリン量のトータルな削減を目指すべきでしょう。