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2010年11月 アーカイブ

石鹸を選ぼう 7

最近の合成洗剤、ことにコンパクト型、外資系などの洗剤に含まれる界面活性剤の主流はLASです。


排水に含まれるLASによる環境や生物への影響、および人体に対する毒物学的な影響は大変に重要な問題です。


実測される環境内のLASの残留濃度は、家庭排水、河川、湖沼、海域、地下水などに1000~0.01ppmの範囲で分布しています。


わたしたちが水や環境を守ることを考える場合には、この濃度の範囲全体でLASによって起こりうる生物への影響をすべて問題にする必要があります。


これまで、企業側を代弁する一部の関係者は、LASが非常に薄められている末端水域でのLASの残留濃度の観測だけを持ち出して、


「LASによる環境・生物に対する影響は認められない」


などということがありましたが、これは実態を正しく反映したものとはいえません。

石鹸を選ぼう 8

これまでに報告された種々の生物影響がみられるLASの水中濃度についての要約があります。


これを見ると、魚のLAS忌避濃度は0.01ppmのレベルであるとするデータもみられます。


たとえば、琵琶湖に流入する河川の河口部でも水中LAS濃度の実測値は表①の有害性の限界値である0.1ppm以上のところが多く、川底の土などではさらにこれを上回っているとされています。


また、一般に報告されている各地の中小河川のLAS濃度でも、1ppmを上回るところが大部分です。


したがって、LAS系洗剤が環境・生態系に対して重大な影響を与えていることは否定できません。


もちろん石けんでも、その濃度が高ければ生物に対して悪影響を与えることは当然です。


しかし、石けんの魚に対する急性毒性はLASの10分の1以下で、しかもLASよりもはるかに分解性が高く、現自然界ではただちに消滅するので、事実上問題になりません。


この点について企業の関係者の一部の人びとが、LASの高濃度水域ではBOD値(生物学的酵素要求量)も高く、共存汚染物質も多くなるので、LASだけを問題にするのは正しくない、などということがあります。


しかし、少なくともLASの残留が0.1ppm台程度の水域で、BODの濃度などが余り高くないところが現実に河口部など各地に見られます。


しかし百歩譲っても、生物に影響がでないようにBOD値も共存汚染物質の量も引き下げ、そしてLASも、それぞれに除去するために努力すべきだと考えます。


影響濃度域でのLASの残留を、正当化するような論理を採用することはできません。


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