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2011年05月 アーカイブ

加工貿易国にとって近隣国のもつ意味

日本の貿易の中で、完成品、部品の輸入の占める割合は小さいのです。


しかしこれに加えて、日本が今まで置かれてきた地理的条件、歴史的条件を視野に入れておかないと、日本がなぜ水平分業あるいは部品輸入が低いかを十分解き明したことになりません。


地理的・歴史的条件とはこうです。


西ドイツが、日本よりも水平分業(製品輸入)、部品輸入が進んでいるのは、ヨーロッパ近隣諸国に、一定のレベルまで工業化した国々があったことです。


そして西ドイツは、ECという統合経済の中で、積極的に近隣諸国に直接投資をし、工場をつくり、生産が可能だったのです。


・・・しかし、日本の場合、西ドイツと違って、最近まで近隣に工業国をもっていなかったという事情がありました。


したがって、水平分業、あるいは部品輸入をはかろうと思っても、それは不可能に近い状態でした。


そのため、国内で工業製品をつくるには、国内で部品などを調達せざるを得なかった状況が、日本の産業構造を自己充足型にしてしまった原因の一つでもあります。


この点では日本には同情の余地はあるでしょう。

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