日本の輸出構造
日本と西ドイツの輸出が、国別にどれぐらいの割合となっているかを示すものがあります。
西ドイツの場合、EC諸国を含めてヨーロッパ諸国すなわち近隣諸国(ここでは共産圏は除く)に輸出している割合は、全体の67・3パーセント、ほぼ7割近くを占めており、名実ともに世界のナンバー・ワンです
しかし、アメリカには10パーセントしか輸出していないのです。
一方、日本の場合は、西ドイツの近隣諸国に当たる東南アジア諸国には、わずか19パーセントにもかかわらず、アメリカには37・2パーセント、約4割近く輸出しているのです。
・・・このことは西ドイツは輸出を通して近隣に友邦国をたくさん持っているのに対し、日本は近隣アジアに友だち国をあまり持っていないことを意味しているのです。
・・・と同時に、日本の輸出構造が、あまりにもアメリカ一辺倒になっていることを意味しているのです。
安全保障という言葉は、いろいろなところで使われます。
しかし、輸入にしても輸出にしても、特定の国にかたよりがあると、貿易立国としての日本の安全保障は、いささか心もとないのです。
・・・このことは、わずか戦後40年あまりの歴史の中でも、日本は経験しています。